Sonetto Ⅱ
ソネット2
より低域の再生能力に長けた、
ブックシェルフスピーカー
コンセプト
ソネット・コレクションのキャビネットは、ソナス・ファベールが、スピーカーの理想形の一つとして磨き上げてきた“リュートシェイプ”。内部に平行面を作らず、内部定在波の発生を抑制することで、純度高い音の世界を現出する形式です。
22mm厚高密度ファイバーボードによるキャビネットは、フロントバッフルから局面を描くサイドパネルに至るまで継ぎ目なく一体的に成型され、このコレクションのために採用された新しいチューニング手法と相俟って、不要な共振を排したリジッドな構造になっています。木材の響きをレザーによってコントロールする手法も、ソナス・ファベールが創立以来の歴史の中で極めてきた革新的コンセプト。ソネットではトップパネルにこの手法を継承しています。
ソネットの二つのブックシェルフ型モデル、I とIIでは、リフレックスポートを正面下部に設けたベンテッドボックス・キャビネットとし、中低域ドライバーユニットの背圧を前方へ放射。
スピーカー背面の壁との影響を受けづらいことで、サイズを超えたボリューム感に富む低域再生、リアルな音場間を実現します。
制振技術
IとIIの専用スタンド(別売オプション)はアルミニウム材を入念に加工した強靭な設計。本体の延長として音楽のエネルギーをしっかりと受け止める一方、床面とのアイソレーションを徹底することで、キャビネットに不要な振動、共振の影響を抑制、よりナチュラルな音楽再生に寄与します。
ユニット
高域には、ソナス・ファベール独自の「アローポイントDAD (Damped ApexDome)」テクノロジーに基づく29mm口径シルクドーム・ツイーターを採用しました。ドイツDKM社製のシルクドームをベースに、頂点をダンピングする、このユニークな設計によって、ドーム型ならではの柔らかい音色とリングラジエーターの伸びやかな高域特性を兼ね備えた、上質な高域再現性を発揮します。
中低域を担うのは、ナチュラルファイバー・ダイアフラム採用コーン型。ケナフ、カポック、セルロースなどの天然素材を自然乾燥させてブレンドし、高粘度ダンピング材によって残留する色付け成分を一掃した、軽量で強靭なダイアフラムで、ナチュラルかつ音楽性豊かな中域再現性を発揮します。
ブックシェルフ型IIのみ165mm口径として、このサイズで達しうる最大限の力感、スケール感を追求しています。
ネットワーク
新規設計のドライバーユニットをスムーズに結び、ソナス・ファベールらしい芳醇な音楽表現を可能にするためのキーポイントとなるのは、クロスオーバー・ネットワーク回路です。
ソネット・コレクションでは、近年の研究開発をふまえて改良を重ねた「パラクロス・トポロジー」に基づく、セミバランス構成3次ハイパスフィルターを採用することによって、各ドライバーユニットの位相・空間・時間特性を最適化しています。もちろん、使用パーツは世界のオーディオ専用品を厳選、ハンドアッセンブリにより、細心に構成されています。
仕上げ
ソネット・コレクションでは、全モデルに、ウッド(ウォルナット突板仕上げ)、マットホワイトの2種類の仕上げをご用意しています。
下記画像:左からWalnut(ウォルナット)/ Piano Black(ピアノブラック)※生産完了/ Matte White(マットホワイト)
デザイン
ソネット・コレクションは、キャビネットの成型・加工から組み上げ、ドライバーユニットの設計からマウントに至るすべての作業、イタリア北部、ヴェネト州ヴィチェンツァのソナス・ファベール工房にて行われています。
サイズや価格帯を問わず、あらゆるモデルを、一貫したクラフトマンシップによって最高次元のクオリティーに仕上げること。そこに、ソナス・ファベールの熟練職人の誇りがあります。
スペック
■SonettoⅡ
・形式
2ウェイ2スピーカー ベンテッドボックス・ブックシェルフ型
・使用ドライバーユニット
高域:29mm口径 アローポイント DADシルク・ソフトドーム型
中低域:165mm口径ナチュラルファイバー・ダイアフラム・コーン型
・クロスオーバー周波数
2.65kHz
・周波数特性
42Hz ~ 25,000Hz
・出力音圧レベル
87dB/W/m
・公称インピーダンス
4Ω
・最大入力電圧
20Vrms
・スピーカー端子
バイワイヤリング対応(HIGH / LOW)
・寸法(突起部含む)
幅250×高さ397×奥行336mm
・重量(1本)
8.4kg(スタンド含まず)
■Stand SONETTO
・寸法(突起部含む)
幅350×高さ685×奥行き388mm
・重量
4.7 kg